天皇家の姓
易姓革命→中国古来の政治思想。姓をか (易) え,命をあらた (革) めるという意味。
天子は天命によってその地位を与えられて天下を治めるが,もし天命にそむくならば,
天はその地位を奪い,他姓の有徳者を天子とするという思想。
自分が小学校のころでしょうか、父親とお風呂に入った時に
父が「天皇陛下には名字がないんだぞ」
と言い、それに対してとても驚いた記憶があります。
今でも天皇陛下の住民票は一体どうなっているのだろう?
と戦前だったら不敬罪に問われかねないような不遜な考えが
時折頭をよぎります。
それはともかく、他の国では庶民階級は姓のないことは
普通ですが、王族に姓がない国というのは自分の知る限りありません。
日本の古代神話に出てくる神々は、有名な天手力男神(アメノタヂカラオ)など
アメノ~という名が多く、天皇家ももとは天(アメ)が姓だったのではないか
と言われておりますが(だから「天」皇を名乗った)、もし仮にそうだとしても
いつからか姓を全く名乗らなくなってしまったことは間違いありません。
このことは物心ついたころからずっと不思議に思っていたのですが、
最近読んだ雑誌に面白いことが書いてありました。
それは要するに上記「易姓革命」を防ぐためであった、ということです。
例えば中国ではよく王朝が交代しました。王朝が交代するということは
漢王朝の「劉」氏 → 魏王朝の「曹氏」 → 晋王朝の「司馬氏」
といった具合に、王朝を支配する皇帝一族の「姓」が「易」わります。
天皇家は万世一系であるべきであり、易姓革命が起こってはならない。
これを起こさないためには、そうだ姓を捨ててしまえば良い、と考え
これを実行したのではないか、ということです。
実際はどうかわかりませんが、中国史や中国の思想を少しかじっている
自分としては、なかなかに面白い考えだなぁ、と妙に納得しました。
といった内容のことを、夕食時お酒を飲んだ勢いで30分くらい
4歳になる息子に説明し
「スバルよ、どう思う?」
と聞いたところ、私の方を指差し
「非常に興味深い考えだね!詳しく聞かせてくれないか」
と興味を持ってくれました(笑)。
↓こんな感じ